July,2023
Chou Chia Yu
:She is considering how to respond.
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息をひそめることで、呼吸を感じる
みたいな矛盾が、目からウロコですきみたい
前回のつづき。
最近そう考えるのだけど、ふと気づくとこのコラムを始めたときに、
考えていることとまた違う考え方になっているのだなとも思う。
どういうことかというと、
コラムは言葉にならない事象や思念を言語化することを試みる私自身の問いかけの場だったわけなのだけれど、
きっとそれは目に見えないじぶん以外の外のものを自分の中に入れ込んで
そこではじめて言葉という目にみえる形として出力し表現する(可視化)という目的だったと思う。
それを実践することで、
じぶんの水面下の無意識になっていることを地上に引き上げる、そして言葉にするのに必要な観察が可能になると思う。
そこから今は、その観察したものを、言葉というものにはめないことによって、
違う手段で考えることができないかを見つける、という段階なのだと思う。
それは巡り巡って、今までの順序がないと起こり得ないような気がしているのでした。
そう考察すると、矛盾なようなだけど模索を繰り返してきたことによって、ハッとさせる新たな気づきが
じんわり自分の中に生まれる歓喜と興奮。
最近、書店で「FEMINIST FIGHT CLUB」という本を見かけた。
表紙を眺めるとそこには目立つピンク色のセリフに“職場の女性差別”サバイバルマニュアル
と書かれていて、小さく「あなたは正しい!」というメッセージのイラストが描かれていた。
私は手に取った際、本を開かずにただ持ったまま少しの時間、動かなかったと思う。
元々人権やフェミニズムについてもっと知りたいという欲はあるし、
自分も社会での女性の立場やその問題をより掘り下げをしていくことは必要だと考えている。
ただ、なんとなく「あなたは正しい!」という表紙に違和感があったのだ。
その本を”女性としてのわたし”が「あなたは正しい!」と書いてある本を開くことに躊躇した。
だから、じぶんがこの本を開く動機を、自分の中で探って、
じぶんなりのこの本を開く資格(覚悟というべきか)が見つかるまで簡単に開いてはいけない気がしたのです。
おそらく、不審な挙動の客に見えたとは思いますが、、
数分間、本を持ったままその場で静止していて
ようやく開ける準備ができた。
わたしは自分の中にあるミソジニストを見つけるために、この本を読む必要がある。
わたしの中の隠れた正しくない部分を探すためにこの本を開こう、と。
数分考えてそれが今のじぶんの中で、納得のいく動機だとたどり着いたのでした。
こういうことがじぶんの日常の中で度々起こるようになったのも、
言語化せずにどうしたらいいかという前回からの問いがそうさせてくれている
そんな気がしています。
