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ひみ つ

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August,2022

8

温かい飲み物をのみながら毛布にくるまる、みたいな孤独について

前回のつづき。

この店を、1対1での施術スタイルにしていて日々よかったと感じることは、
来てくれた人だけの空間になれること、
そして、カラダはゆだねてもらうという状態、その空間で起こるわたしとの距離間、
それを物理的に発生させることができる、それに尽きます。

その人が日常を生きる上で無意識に見ないようにしてきたことや、
考えるのをやめてきたこと、自分でも気づかなかったこと
いろんな話をしている内に
そういうことが思いがけず、なにかの拍子に顔を出す。


話の内容ではなく、そんな瞬間に居合わせると
小さく震えたあたたかいものが、心臓の奥の方でこぼれそうになる。
わたしの中の何かが溢れそうになるその感覚が、泣いている。
同時に
ひとは、だれもが孤独なのだということを感じる。
2人だけの空間で、その人もわたしも、別々の孤独を抱えている、と。
この空間の外にいる人々もそれぞれ、みんな。
その事実がその時、くっきり浮き彫りになる。
外側のいつものじぶんと、いつもは中のすみっこに置かれてるじぶんが顔を合わせた時、
だれでもない、誰かと比べることもできない、じぶんとしか向き合えない瞬間
困惑したり、動揺したりもする。時に億劫にもなる。
でも、その2つのじぶんが重なった状態は、片方でいることよりも
はるかに心強く、何よりあたたかいはずだ。

その重なり合った瞬間を、孤独(じぶん)と認識する時間だと思う。
寂しいことでも悲しいことでもなく、普遍的で、
あたたかくて誇らしいものが、孤独であるとわたしは信じていたい。
じぶんだけの孤独を大切に抱えていること、
人が、こうやって考える生き物であることにおける利点として、その意識を抱えながら生きるいうのが
人間のうつくしさでもある、のではないかしら。
そしてみんなそれぞれの孤独を抱えているからこそ、その事実が“じぶんだけではない“とわかる。
そこに、温度を感じる。


だから、いつもその瞬間に居合わせると、この仕事が、この空間が、
わたしにとって、人への静かな悲しさと愛おしい尊さを同時にしみじみ感じさせるのでした。
じぶんの感じた気持ちに、ほんとうは善悪や正誤もない。
時折、そのシンプルなことを忘れてしまうのだ。


アウトプットすることで、
“つながる“ことや共有することも広がりがあって、共感できたり学べることも多い。
けれど
だれにもおしえていない、ホンネを持っていることは、
だれにも見えない隠し扉から入るようなもので、その部屋自体もじぶんだけしか知らない。
そして、まだまだじぶんの中に隠れた知らない本音が眠っている。
矛盾しているようだけど、薄目で見るくらいのぼんやりしたまぶしさ、
その小さな光をたどって掘っていく、その清々しい背中が。
そういう1人採掘を、すこしづつそれぞれでいっしょに愉しめると、いい。

Momoe Narazaki
:自分の中にある”孤独”に向き合えた時、なんだかホッとする。
誰かの中にある”孤独”に出会えた時、なんだかホッとする。
声にならない声が、外から、内から、聞こえてくる。

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