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March,2024

Chou Chia Yu
:Her stage and her.

3

あたまの中で考えている理想をはるかに越えてくる衝撃って、あたまの、思考の、アップデート感がある

3年前くらいに東京出張でなにげなく入ったカフェで
すごく気になる給仕さんがいた。

動きに無駄がなくて、くるくる動き回る機敏さがあるのに
その人の周りだけ、静かで落ち着いている。

いつもどの職種であれ、人の仕事をしている様を観察してしまう傾向があるのだが
ものすごく感動したのを憶えている。

自分に対しての対応ももちろんだけれど、遠くから見ていて、より恍惚と感動していた。
サービス というと、する側と受ける側という線引きになりがちだが

その人のサービスを見ていると、その境界線が全く意味のないものな気がしてくる。

ここからここまでがこちらの役割で、そこからはあなたの役割だという固定化が人と人の関係
でも自然に無意識に行われていたりするし、そこからどちらかがはみ出したりすると「読めない」
ということになってしまいがち。

そういう固定概念を一掃してくれる人、というよりその人の仕事のあり方、動きによって、
勝手に自分がハッとさせられる。

多くのお客様さまに見られながら、そのお客さんとコミュニケーションをとり、給仕する。
来ていただいたお客さまがその店の主役で、給仕は黒子というポジションも一般的な役割なのか

もしれないが、わたしが出会ったその給仕さんは、完全にその店のキャストだった。

舞台だったら、裏方ではなく、登壇する側の、
物語の中で決して目立つ役ではないにしても、
その舞台全体の質を明らかに上げるポジション。

観る人の空気を作っている、体験としてすべての人がいつのまにか心地よく巻き込まれてしまっている、
そう感じられる仕事をするひとりの人。
少なからず、そういう人に会うのは、はじめてだった。

毎回東京にいくと、かならず、その人に会いたくてその店に行く。
その人の仕事ぶりを見ていると

じぶんを振り返る。
なりたい、やっていきたいものがどの方向を向いているのか
なにが欲しくて、どう実現させたいのか

どんな治療をしたくて、ひみつに来た人がどんな気持ちを持ち帰ってくれるといいか
なぜ自分がそう感じるか、思うのか。じぶんが自分に、問う。

こうして相手の姿をみて、じぶんを見つめ直す、その体験ができる。

それが自分自身にとってなんとなくいい方向にすすむ自分自身への認知につながる気がしたり、
他人だからこそ、深くまだ自分でも気がついていない自分への問いを呼び起こせたり、
すると気づけて

わたしも一お客としてじぶんがそう感じたように、ひみつをそういうことを感じられる店にしたいな。

今回で12回の連載も終わり。

あらためて読み返すと、相変わらず思考をこねくり回したりしているけれどこの12回のあいだにいろんな揺さぶられる体験をしたなぁというのは確かにあって。

毎回周家宇さんのイラストは、最初に書いたようにイラストレーションのイメージがわたしにはあって、
この12回の中で、毎回わたしの抽象的な表現が多い文章にとても近くに寄り添ってくれて、
伝えたいことへの理解がしやすくなる手立てにもなっているように思う。

文章の表現の解像度を上げてくれて、本当にどのイラストもお気に入りです。

ありがとうございました。

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